2020年8月に発売されたプーマの伝統的スパイクシリーズ「プーマキング プロ CC HG」のレビューになります。
以前に最新版トップモデルの「プーマキングプラチナム21 HG/AG」についてレビューを行なっていますが、キングシリーズは上から順に「プラチナム」、「プロ」、「ヒーロー」の3種類が展開中。
今回の「プーマキングプロ CC HG」は、前作のミドルモデルにあたります。

「プーマキングプロ」は、上記の写真にあるニット採用の一体化バージョンが元々2019年に発売されており、そこにCC(クラシックコンストラクション」という、ショートタン採用バージョンが追加でラインナップされました。
アッパー前足部にはノンステッチのカンガルーレザーが採用され、トップモデル程ではないもののミドルモデルとしては上々な柔らかさに仕上がっています。

さらに、前足部の中央エリアに横リブ状のフォーム材が内蔵され、ボールコントロールをサポートしてくれます。
また、アッパー先端にはラバーコーティング加工が施されており、スパイクの耐久性も向上しています。

HGソールは、土グラウンド・人工芝・天然芝の全てに対応。
プーマのトップモデルに採用されているHGソールとは異なり、ソールの樹脂や軽量性に違いはありますが、良い意味で当たり障り無く、扱いやすいアウトソールに仕上がっています。
スパイクの重量は、約290g(27cm)で軽量な部類には入りませんが、足へのフィット感が良い分だけ、不思議と重量はそれほど気になりません。
個人的な使用感としては、最新版トップモデルの「プーマキングプラチナム21 HG/AG」よりもアッパー前足部の厚みが顕著ではなく、履き口周りも柔らかいことから、前作ミドルモデルの「プーマキングプロ CC HG」の方が足に合っています。
サイズ感は、少し小さめに作られていることからワンサイズアップも視野に入れた方が良いかもしれません。
ちなみに僕は、プーマキングプラチナムが27cm、プーマキングプロが27.5cmとサイズ感に差が出ています。

最近では、三浦知良選手がトップモデルの「プーマキングプラチナム」ではなく、この前作ミドルモデル「プーマキングプロ CC HG」を着用して話題となっていました。
三浦知良選手はプーマのスフィーダやパラメヒコなどクラシカルなスパイクを過去に愛用してきましたが、このショートタンを採用した「プーマキングプロ CC HG」のフィット感が、それに近いものがあったのかもしれませんね。
実際に自分も着用してみて、最近の高機能なスパイクよりも特徴があまりない分だけ、変に邪魔されることもなく、心地良い履き心地を体感できています。
今回のレビューを通して、必ずしもトップモデルのフィッティングが万人に優れている訳ではないと実感できました。
「生涯サッカー」のためにも、自分に合った良いスパイクを皆さんも探してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!