アシックスの素足感覚を追求したトップモデルスパイク「DS-LIGHT X-FLY 4」のレビューになります。

フィット性・軽量性・屈曲性に優れたプラチナムカンガルーレザーをアッパー前足部に採用。
3mmの低反発スポンジによるアッパーの厚みもそれ程ではなく、内張りの起毛素材の効果も相まって柔らかな履き心地となっています。
前足部のアッパー裏面には硬化プリントを施し、ステッチによる縫い目と合わせて、カンガルーレザーの伸びすぎを抑制。

さらに、アッパー前足部には「MOIS TECT」テクノロジーを採用。
雨での使用後にカンガルーレザーが硬化しにくい特殊な加工となります。

アッパー中足部から後足部には、柔らかなマイクロファイバー素材の「EX-SKIN」を採用。
これにより、どちらかと言うと固定性よりも柔からさを重視したアッパーとなっていますが、個人的には本当にちょうど良いホールド感となっています。

踵部分のヒールライニングには起毛素材が採用され、柔らかく足を包み込んでくれることから万人にフィットしそうな印象。
ソールと一体化した強固なヒールカウンターは、プレー中の踵のブレを抑制し、切り返しやターンをサポートしてくれます。

アウトソールは、土グラウンド・人工芝・天然芝の全てに対応。
スタッドは、12本の円柱ベースで、先端に3点の窪みが設けられた形状。
この仕様により、人工芝や天然芝での滑りにくさに対して効果が期待できます。
スパイクの重量は、215g(27cm)と軽量。
サイズ感に関しては、前足部の靴幅はやや狭めの「D〜E」。
カンガルーレザーの伸びすぎを抑制する加工がなされており、革を伸ばして履くよりも最初からジャストに近いサイズ選びをお勧めします。
キックの技術的な要素も関係しますが、唯一の残念なポイントは、つま先部分の耐久性が低く、ソールとの接着面から剥がれやすいことになります。
それでも、このスパイクが最高峰のレベルにある事実は揺るぎません。
ポジションやプレースタイルを選ばず「オールマイティーなスパイク」になりますので、興味がある方は是非ともお試しください。
「生涯サッカー」を楽しむためにも、コストはかかりますが、トップレベルのスパイクも試してみるのも良いかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!