「プーマキングプラチナム21 HG/AG」レビュー!

プーマのフィッティングを追求したスパイク「プーマキングプラチナム21 HG/AG」についてのレビューになります。

「プーマキング」の歴史は古く、半世紀以上前まで遡りますが、現在まで数多くの名選手のプレーを足元から支えてきました。

過去の代表的な着用選手として、

・ポルトガル代表の「エウゼビオ」は、1966年のW杯イングランド大会で大会得点王とベストプレーヤー

・ブラジル代表の「ペレ」は、1970年のW杯メキシコ大会でW杯タイトルとMVP

・ドイツ代表の「マテウス」は、1990年のW杯イタリア大会でW杯タイトルと同時にバロンドール(欧州年間最優秀サッカー選手賞)、FIFA年間最優秀選手賞

などの栄誉に輝いています。

そんな伝説的なスパイク「プーマキング」が、現代版にアップデートされて2021年に発売されました。

今回ご紹介する「プーマキングプラチナム21 HG/AG」は、日本人向けにラスト(足型)とアウトソールが一新され、以前レビューした「フューチャーZ 1.2」「ウルトラ 1.3」のHG/AGモデルと同じものを採用しています。

アッパー素材には、上質な「スーパーソフトプレミアムカンガルーレザー」を採用し、縫い目の無いノンステッチ仕様が、足馴染みの良さを引き立てています。

アッパー内部には、起毛素材の内張りを採用していることで中々の厚みがあり、ここはボールタッチの感覚において好みが分かれるポイントかもしれません。

さらにアッパーの先端部にラバーコーティングのプロテクションを採用し、スパイクでは剥がれやすい「つま先部分」の耐久性を確保しているのは嬉しいアップデート。

ボールと接触するアッパーのメインエリアは、高反発フォーム材を斜め方向に内属した「キングフォームテクノロジー」によって、ボールタッチやコントロールをサポート。

ニットシュータンは、両脇がバンド状に縫い付けられている設計で、プレー中にズレることもなく快適なフィット感を提供。

ヒール部分内側のヒールライニングには、滑り止め効果を備えたグリップライニングの人工材に、柔らかなフォーム材を内蔵しつつ両側にメッシュ調素材を配置した独自設計「コムフォートシステム」を採用。

あくまで個人的な使用感になりますが、僕は残念ながら初回に着用した際には、踵部分に靴擦れが生じて、「コムフォート(快適)」とはいきませんでした…。

数回履き慣らすことで靴擦れは起きなくなりましたが、使用初期には注意が必要な点かもしれません。

スパイクの重量に関しては、片足250g(27cm)と軽量な部類には入りませんが、同じ天然皮革で約300gあったプーマの名作「パラメヒコ」を愛用していた方であれば、逆に軽く感じるかと思います。

最後にサイズ感ですが、つま先のラバーコーティングとアッパーに厚みがあることによって、僕はいつものサイズ27cmではややキツさを感じました。(参考までに僕はフューチャーZ 1.2 HG/AG:26.5cm、ウルトラ 1.3 HG/AG:27cmを着用しています。)

当然カンガルーレザーなので、使用するにつれて足馴染みは良くなるかと思いますが、それでもサイズ選びは入念に行うことをお勧めします。

プーマの現行3シリーズである「フューチャー」、「ウルトラ」、「キング」の「HG/AG」モデルは、すべて同じラストとソールを使用していますが、それぞれサイズ感が異なっていてスパイク選びの奥深さを感じますね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

▶︎札幌医科大学大学院保健医療学研究科博士課程前期修了(理学療法学修士)
▶︎理学療法士 / 専門理学療法士(運動器)
▶︎JARTA認定スポーツトレーナー(SS rank)

医療機関にて多種多様な疾患や症例に対してのリハビリテーションを経験。スポーツトレーナーとしてオリンピック日本代表やプロアスリートのサポート実績も有する。東京で30代からの大人のサッカーコミュニティ『FLEOS -フレオス-』を立ち上げるなど誰もが生涯サッカーを当たり前に楽しめる社会の実現に向けて活動中。

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