ニューバランスの究極の履き心地を追求したスパイク「442 PRO HG」のレビューになります。
「442(フォーフォートゥー)」は、1970年代に生産されていたニューバランスのスパイクを「現代版のテクノロジー」でアップデート。
標準的な足型の方に向けた「2E幅」、やや細めの足型の方に向けた「D幅」の2種類から選ぶことができます。
「442 PRO HG」は、前足部に足馴染みの良い上質なカンガルーレザーを使用しており、履き慣らすにつれてより自分の足へのフィットが期待できますが、最初から足幅によってスパイクを選べるのは嬉しいポイント。
このカンガルーレザーは、「やや厚みのあるもの」が採用されており、いわゆる素足感覚のスパイクとは違った方向性になりますが、足先までしっかりと柔らかく包み込んでくれます。
アッパーに厚みがありながらも前足部の屈曲性は良好で、走り出し時においても違和感は感じません。
ラスト(足型)は、以前までの「走ること」を重視したものから、より「フィッティング」を重視し、サッカー特有の動きに合わせた「ニューフットボールラスト」が採用されています。
ここが、ニューバランスが提唱する「究極の履き心地」最大のポイントになっているのかもしれません。
アッパーには、保形性を持つライニング材を使用して最適なフィット感をキープし、 縫い目はダブルステッチを施すことでカンガルーレザーの伸びすぎを抑える工夫もなされています。
踵部分には、起毛素材が採用され内部のスポンジにも厚みがあることで靴擦れのリスクが軽減されている一方、高強度のヒールカップが激しい動きに対しても抜群の安定感をもたらしてくれます。
アウトソールは、あらゆる角度への動作をスムーズに行えるマルチスタッドを採用。
ハードグラウンド、人工芝、天然芝の全てに対応可能な「HGソール」です。
ソール前部は屈曲性が良好ながらも、ソール中部から後部は堅実な剛性が確保されていて、アウトソール全体のバランスは良好。
スタッドはすべて丸型でグリップ性も安定しており、あらゆる環境で扱いやすいHGソールとなっています。
スパイクの重量は、246g(26.5cm)と軽量な部類には入りませんが、良好なフィッティングと履き心地によって、その重さはほとんど気にならないかと思います。
「生涯サッカー」実現のためにも、フィッティングを重視する方には、是非ともお試しいただきたい一足です。
最後までお読みいただきありがとうございました!