“優雅なタッチで、魅せつけろ”
全てを器用にこなすオールラウンダーに向けたアディダスの「コパ」シリーズ。
今回は、日本仕様のトップモデルスパイク「コパセンス.1 ジャパン HG/AG」についてのレビューになります。
アッパー前足部の素材には、水を吸収しにくい「フュージョンスキン」加工を施した薄手のカンガルーレザーを採用。
カンガルーレザーの採用範囲は狭いですが、マイクロファイバー素材部分との境界がシームレスなため、ピタッとフィットして履き心地への違和感は特に感じません。
アッパー中足部には、マイクロファイバー素材を採用。
アッパーの厚みはないものの、しっかりとした張り感があり、ホールド性も強固となっています。
また、インサイド、アウトサイドに配置された「タッチポッド」がボールの勢いを吸収し、足に吸い付くような安定感と、研ぎ澄まされた感覚でボールを扱うことを実現。
足首周りと踵部分に解剖学的に配置されたクッション性の高い「センスポッド」が、足とスパイクの隙間を埋めることで、かなり強力に踵を固定。
足の構造を再リサーチすることで解剖学に基づいたシルエットを見直し、シュータン形状はセパレートタイプを採用。
パッドも搭載されているので、シューレースでフィット感の調整が可能です。
ソール一体型のエクスターナルヒールカウンターによる踵のホールド性、丸型ベースにくぼみをつけたスタッド形状による動きやすさやグリップ性が、爆発的スピードに貢献。
アウトソールは、土グラウンド・人工芝対応のHG/AGソール。
前作の「コパ20.1 HG/AG」と同じものになっています。
スパイクの重量は、約230g(26.5cm)で、極端に軽量な部類には入りませんが、ホールド性が高い分だけ重さは全く気になりません。
スパイクの足幅は、標準的な2E程度で、サイズ感はいつもと同じか、革を伸ばして履くことを考慮すると、ワンサイズ下げれる可能性もあります。
ちなみに僕は、普段26.5cmか27.0cmのスパイクを履くことが多いですが、今回の「コパセンス.1 ジャパン HG/AG」は伸ばしながらの26.5cmで問題なく履けています。
ただ、前述した踵部分の「センスポッド」に、自分の足が合うか合わないかが、このスパイクを履く上での最大のポイントになるかもしれません。
そのため、「コパセンス」は万人向けというよりは、履く人を選ぶスパイクになっていますが、足に合う方にとっては、強固なホールド性によるフィット感やボールコントロールのしやすさによって、頼もしい相棒となるはずです。
「生涯サッカー」のためにも、自分に合ったスパイクを是非とも探してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!