プーマのスピードを追求したスパイク「ウルトラ 1.3 HG/AG」についてのレビューになります。
アッパーの素材には、軽量かつ耐久性に優れた「ウルトラカットアッパー」を採用。
内側から順に「スピードケージ」、「マトリックスエボ」、「グリップコントロールプロ」で構成された3層構造のアッパーとなっています。
「スピードケージ」は、軽量なポリエステルマイクロファイバーに独自の切り込みウィンドウも設けた裏材がアッパーのサポート性や保形性に貢献しつつ、アッパーの透け感から見た目の軽量感をも演出しています。
「マトリックスエボ」は、アッパーのベースとなる素材で、高強度かつ軽量なカーボン繊維とポリエステル繊維を独特の織り構造で組み合わせ、前作よりも軽くて薄い素材に進化しています。
「グリップコントロールプロ」は、極薄のマイクロファイバーフィルムをコーティングしてボールに対するグリップ性を発揮しながらもアッパーの保形性や耐久性を確保し、濡れたピッチでの水の浸透を軽減する効果も有しています。
これらのすべてが軽量性を追求した素材となっており、保形成も保たれている一方、履き始めはアッパーの張りを強く感じますが、数回履き慣らすにつれて柔らかく足に馴染んできます。
ウルトラ 1.3 HG/AGからは、現代の日本のフットボールプレーヤーに向けたラスト(足型)へ改良。
つま先部分は、幅と高さを現代の足型に合わせることで最適なフィット感を提供。
踵部分は、激しい動きに対してもシューズが踵にしっかりフィットするように絞りを再設計し、スピードスパイクに重要な安定性を確保。
サイズ感は標準の範囲内ですが、履き始めはアッパーの張りもあるため、ワンサイズ下げずにいつもと同じサイズで良いかもしれません。
僕は「フューチャーZ 1.2 HG/AG」はワンサイズ下げた26.5cmで履けていますが、「ウルトラ 1.3 HG/AG」は27cmで丁度良く、どちらも同じラストを採用していますが、明らかにサイズ感に差が出ています。
個人的な感覚としては、アッパー素材の張りや薄さの違いが、サイズ感の違いとなって現れているかと思いますので、購入前には必ず試着を行うことをお勧めします。
また、アウトソールに軽量素材「PEBAX」を使用することで、HGモデルにおいてプーマ史上最高の軽量化を実現。
具体的なスパイクの重量は、26cmの場合で片足約165gと驚きの軽さとなっており、前作の約210gから大幅な軽量化を実現しています。
ちなみに、「HGはハードグラウンド」、「AGは人工芝」を意味していますが、このHG/AGソールは「天然芝」も含めて全てのピッチで使用が可能です。
スピードを重視するプレーヤーには最適なスパイクとなっていますので、今年は寅年だけに「ウル虎」という選択肢もありかもしれませんね(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました!