意外と知らない「本当の腕の付け根」とは!?

皆さんは「腕の付け根」が、どこにあるのかご存知でしょうか?

「何でそんな分かりきったことを聞いてるんだ?」と思うかもしれませんが、大抵の方は「肩関節=下の写真の赤丸」になっているのではないでしょうか?

結論からお伝えすると、ここは腕の付け根ではありません。

人間の腕というのは、「やじろべえ」と似たような構造になっています。

これがどういうことかと言うと、腕が胴体に直接付着しています。

「以前のブログ」で大事なポイントをさっらと流していたのですが、「肩のすくみ」が起きた時に「せん断力」が加わる肩甲上腕関節は、肩関節の外側の一部分にすぎません。

つまり、「やじろべえ」の腕の付け根は、「肩甲上腕関節」ではないのです。

では、どこが「やじろべえ」でいうところの、「腕の付け根」なのかというと、一番内側の 「胸鎖関節」になります。

「胸鎖関節」は、解剖学的にも「肩関節」に分類されているのですが、一般的にはなかなか知られていないですよね。

人間の腕というのは、この「胸鎖関節」を付け根として、その他は肩甲骨を含め「肋骨」の上に「ポン」と乗り、浮いているような構造になっています。

そして、ここから本題の「意識」の話しになりますが、腕を上げる時に「腕の付け根」が「肩甲上腕関節」だと思って動かすとどうなるのかは、そろそろ察しがつきますよね。

当然、「肩のすくみ」につながります。

言い換えると、 腕の付け根が「胸鎖関節」だと意識して腕を上げるだけでも、「肩のすくみ」が軽減し、肩甲骨が使いやすくなります。

ただ、 「肩甲上腕関節」の意識というのは、長年の積み重ねきたことで脳が記憶しており、すぐには変えられない場合も多いかもしれません。

しかし、「胸鎖関節」の「意識」で腕を使うというのは、決して難しいことではないということを、まず理解してください。

その上で「胸鎖関節」に反対の手で触れながら軽い刺激を入れたまま腕を動かすと、「肩のすくみ」が軽減しているはずです。

この方法を繰り返していくと、手の刺激がない状態でも無意識にて「胸鎖関節」から腕が使えるようになってきます。

「生涯サッカー」のためにも、本当の腕の付け根「胸鎖関節」を使いこなせるようになりましょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

▶︎札幌医科大学大学院保健医療学研究科博士課程前期修了(理学療法学修士)
▶︎理学療法士 / 専門理学療法士(運動器)
▶︎JARTA認定スポーツトレーナー(SS rank)

医療機関にて多種多様な疾患や症例に対してのリハビリテーションを経験。スポーツトレーナーとしてオリンピック日本代表やプロアスリートのサポート実績も有する。東京で30代からの大人のサッカーコミュニティ『FLEOS -フレオス-』を立ち上げるなど誰もが生涯サッカーを当たり前に楽しめる社会の実現に向けて活動中。

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