2020年8月に発売された、ナイキの革新的スパイク「ファントムGT エリート HG」のレビューになります。
いきなりですが、ファントムGTは、2021年にマイナーチェンジした2代目が発売されています。
ただ、この2代目「ファントムGT2」には、ハードグラウンド用のトップモデルがラインナップされておりません。
そこで今回、自分はハードグラウンドでプレーする機会が多いため、HG(土用)のトップモデルがある、初代「ファントムGT」のレビューを行うことにしました。
ファントムGTは、「エリート」、「プロ」、「アカデミー」の3種類が展開。
この中で、「エリート」は、トップモデルに位置付けられています。
GTは「ジェネラティブテクスチャー(Generative Texture)」の略。
アッパー表面に施された立体のテクスチャー加工「ジェネラティブテクスチャー」。
ナイキのラボが、何千ものサッカー特有の動きを2年間の歳月をかけて分析し、粘着性のテクスチャーを計算して配置。
正確なグリップとボールタッチを追求しています。
アッパーの素材は、フライニット(ニット素材)をベースとし、表面にPUフィルムコーティングを採用。
足馴染みは、ニット特有の柔らかいフィット感がありながら、スパイクの保形成にも寄与しています。
さらにアッパー全体には、晴雨どちらでもボールコントロールを向上させるオール・コンディションズ・コントロール(ACC)テクノロジーを搭載。
アッパー素材の製造過程における特殊加工により、スパイク表面の摩擦、タッチ性、コントロール性を一定の状態に維持し、どんなコンディションでも最適なボールコントロールを実現。
アウトソールは、土グラウンド、天然芝対応のHGソール。
基本的にHGソールはグラウンドを選びませんが、「雨でぬかるんでいる場合」や「ゆるい芝」では滑りやすいので、ご注意ください。
なお、人工芝は公式には対応していないため、表立ってはお勧めできませんが、検証での数回の着用では特に問題ありませんでした。
デメリットとしては、現行のナイキのHGソールは、スタッドの耐摩耗性が低く、固い土グラウンドで使用すると、スタッドの減りが非常に早い傾向にあります。
FG(天然芝用)やAG(人工芝用)ソールの作りは悪くないだけに、HGソールに関しては残念で仕方ありません。
ラスト(足型)は、ナイキのスパイクにしては「ややゆとり」があり、自分はいつもと同じサイズの27cmでちょうど良い感じになりました。
スパイクのキャッチコピーが「スキルを引き出せ」とあるように、特に中盤でのボールコントロールにこだわる選手にお勧めですが、プロ選手ではポジションに関係なく着用されています。
なので、ご自身の足に合いさえすれば、ポジションはあまり気にしなくて良いかもしれませんが、スピード系のプレイヤーだと、ナイキでは「マーキュリアル」シリーズがメインとなりますので、比較検討の対象としてみてください。
個人的な使用感としては、アッパー表面の「ジェネラティブテクスチャー」加工により、トラップ時のボールコントロールがしやすく、カーブ系のロングキックも非常に蹴りやすく感じました。
ちなみに、スパイクのカラーは「ホワイト」と「ブラック」の2種類が展開されており、僕は色違いで2足購入して、アシンメトリーに着用しています。
「生涯サッカー」を楽しむためにも、大人ならではのスパイクの履き方を皆さんも是非とも見つけてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!